映画の中のカメラ


    フィルムカメラと出会う少し前の話。 私の中で写真とは、記録するもの、それ以上でもそれ以下でもなく、記念写真、旅先の記録というものだった。カメラも家にあるものだったし、「写ルンです」も使っていた。とくに、興味もなかったのだ。 それが、変化したのは、「Love letter」という映画を観た時だった。主人公が持っていたポラロイドSX−70に釘付けになった。ポラロイドと言えば、父が使っていたスペクトラしか知らなかった私には、この姿に一目惚れしてしまったのだ。その後、映画と同じカメラを手に入れた。そう、記録写真から、楽しむ写真へ変わった瞬間だった。

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